The Astrological Society of Japan

日本占星術
カンファレンス
日本占星術協会主催 第5回
〈2026年テーマ〉
アストロロジカル・ウィズダム
Ancient & Future
【開催日時】
2026年7月25日(土)11:45~
【開催形式】
Zoomオンライン
ご挨拶
「自分は占星術のことを本当に知っているのだろうか? 分かっているのだろうか?」
ソクラテスの言葉に「無知の知」というものがあります。
私たち研究者や学習者にとって大切なのは、この姿勢なのかもしれません。
「自分は知っていない」と知ることで、謙虚になり、たゆみなき探求ができるのだと思います。
本カンファレンスは、今年で5周年を迎えることとなりました。
これもひとえにご協力いただいたスピーカーの皆様、そして何より、共に学び続けてくださる参加者の皆様のおかげです。
心より厚く御礼申し上げます。
日本占星術協会会長 田中要一郎

スケジュール
11:45am開会式
12:00pm 登石麻恭子
01:00pm Daiki
02:00pm かとう ふみえ
03:00pm 賢龍雅人
04:00pm バーグ文子
05:00pm 田中要一郎
06:00pm ダービー・コステロ&鏡リュウジ(通訳)
07:00pm~ 閉会式
各講義50分。
講義と講義の間に10分間休暇。
Twitter公式ハッシュタグ:
#日本占星術カンファレンス

講義内容
(登壇順)

登石麻恭子
経営者・経済学者・投資家を観る ~ホロスコープによる特性比較と「お金」の扱い方の差異~
経営者、経済学者、投資家は、いずれも「お金」と深く関わる職業でありながら、その思考様式・意思決定・価値観は大きく異なります。
今回は、各分野の著名人のホロスコープを分析し、特にお金にまつわるいくつかの天体・感受点に着目して特性を体系的に比較します。経営者はリスクと責任をどう捉えるか、経済学者は何を基準に理論を構築するか、投資家はどのような哲学で資産を運用するか……。星の配置から浮かび上がる行動パターンと、お金に対する根本スタンス(守る・攻める・循環させるなど)の違いを具体的に提示します。ホロスコープを通じて「マネー観の多様性」とその心理構造を明らかにし、「お金」について活用・応用しやすい視点・見解を提示します。

Daiki
ハーモニック・アスペクトの世界
(出生図に隠された響きとパターンを読む。)
通常の占星術では、コンジャンクション、スクエア、トラインなどの主要アスペクトを中心に出生図を読み解いていきます。しかし、チャートの中には、それだけでは見えてこない繊細なつながりや、個性の奥にある創造性、運命的なパターンが隠れていることがあります。
本講義では、クインタイル、セプタイル、オクタイル、ノヴァイルなどのハーモニック・アスペクトを取り上げます。アスペクト理論の歴史や神聖幾何学的な視点をふまえながら、出生図の中にある非ゾディアック的な関係性をどのように読み解くのかを学んでいきます。
主要アスペクトだけでは説明しきれなかった才能、葛藤、創造性、人生の深層パターンに光を当てることで、チャートをより立体的に理解する視点が育まれていくでしょう。

かとう ふみえ
喪失と再生の占星術——『悲嘆に寄り添う占星術』から考える、グリーフに触れるための占星術的態度
喪失の体験は、占星術師がクライアントと向き合う場面でしばしば避けて通れないテーマです。
本発表では、翻訳書「悲嘆に寄り添う占星術―出生図と事例で読み解く、喪失後の人生の歩み方―」(ダレリン・ガンズバーグ 著 かとうふみえ・高山 海 訳 太玄社)やグリーフに関する研究・理論をもとに、占星術でグリーフをどう読み解きアプローチできるかを探ります。占星術師はセラピストではありません。だからこそ、占星術師として何ができ、何をすべきでないかという「占星術師的態度」についても考えます。

賢龍雅人
ミッドポイント
ミッドポイントは、二つの天体や感受点の象徴が同時に作用する焦点ですが、そこに第三の天体や感受点が関与すると、複数の象徴が一つのまとまりとして働くようになります。これをミッドポイント・ピクチャーと呼びます。コスモバイオロジーの提唱者ラインホルト・エバーティンは、この構造を単なる計算上の中点ではなく、「象徴が重なり合って描き出すイメージ」として捉えました。ミッドポイント・ピクチャーは、個々の惑星の意味を単純に足し合わせる技法ではありません。複数の象徴が交差することで生まれる、一つのテーマや方向性を読み解くための手法です。そのため、通常の惑星解釈だけでは見えにくい資質や人生のテーマ、出来事の背景にある力の集中点が浮かび上がってきます。ミッドポイント占星術の醍醐味は、この象徴同士の結びつきが生み出す独自のイメージを読み解き、チャートをより立体的に理解することにあります。

バーグ文子
アルス・パウリナで知る自分の守護精霊
レメゲトン(副題:The Lesser Key of Solomon:ソロモン王の小さな鍵)は16世紀の印章(シール、シジル)を使用する魔術書として有名ですが、実際には5つのグリモワール(魔術書)を集めたものです。
その中のゴエティア(Goetia)はソロモン王が使役したとされる72の悪魔とその印章と儀式の方法が紹介されていますが、レメゲトンの中の別の書であるアルス・パウリナ(Ars Paulina)には惑星時間を支配する精霊、黄道十二宮360度の全ての角度に宿る精霊や十二宮の中の惑星など、占星術に関する魔術を紹介しています。このレクチャーでは、レメゲトンについての基本的な情報を紹介し、アルス・パウリナの内容、どのように個人のチャートから守護精霊を導き出し、惑星時間を利用してその守護精霊と繋がるか、そして自分自身を知るため、さらに鑑定に活かす方法を紹介します。
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田中要一郎
ヘレニズム期の3つの月相の判断法
月はルミナリーのひとつで、伝統的にも現代的にも非常に重要な惑星のひとつです。
4世紀のフィルミクスの『マテーシス』には月がどこから来て、どこに向かうのかについての詳細な記述があり、また3つの月相から「どういった人生なのか」を判断する技法があります。
またこの判断法の記述は2世紀のウァレンスにもあり、かなり古く、ヘレニズム期から存在します。
しかしなぜこの3つの月相が重要と考えられたのか?
そういったことも探りつつ、ヘレニズム期のこの月の判断法についてお話します。

ダービー・コステロ
私たちの内なる戦士 ― 火星を尊重し称える
海王星は今から2038年9月まで牡羊座に滞在します。その始まりには土星も牡羊座にあり、また牡羊座の支配星は火星です。したがって私たちは、自分の出生図における火星――すなわち「内なる個人的な戦士」と良い関係を築く必要があります。そうすることで、自分が本当に大切だと思うもののために、最善の形で戦うことができるからです。
私たちは、自らの火星のエネルギーを、そのもっとも優れた表現へと高めていかなければなりません。
この講演では、私たちの内にある火星のエネルギーについて探求していきます。

鏡リュウジ
コーディネート&通訳
★
スピーカー・プロフィール
登石麻恭子
西洋占星術研究家 英国IFA認定アロマセラピスト ホリスティックなツールとして西洋占星術をとらえ、アロマ、ハーブ、フラワーエッセンスなどのフィトセラピーやパワーストーンなどを組み合わせたセラピー占星術を実践、講師活動・執筆活動を行う。都内にて西洋占星術・タロット・数秘術などの講座・セッションを開催中。 著書: 「星のアロマセラピー」「月相セラピー」「星が導く花療法」(BABジャパン)「スピリチュアルアロマテラピー事典」「守護石パワーストーン組み合わせ&相性大事典」(河出書房新社)他 X(旧Twitter): http://twitter.com/#!/akikoaroma/ note : https://note.com/akiko_astroaroma/
Daiki
国際基督教大学卒。ワシントン州にあるケプラー・カレッジ(Kepler College)にて占星術を学び、The Kepler Professional Diploma in Astrology(KPDA)を取得。イギリスのスクール・オブ・トラディショナルアストロロジー(STA)では、ホラリー占星術、医療占星術を学ぶ。また、出生図だけでなく、場所や移動が人生に与える影響を読み解くアストロカートグラフィーにも精通しており、AstroCartoGraphy認定資格を取得している。占星術を、未来を予測するだけでなく、自分自身の資質や人生のリズムを理解し、主体的に行動するためのツールとして活用。個人鑑定、講座、経営者・個人事業主へのコンサルティングを行うほか、Tokyo BPIのディレクターとして、メディテーションや透視能力開発のクラスも開講している。
Web:https://astrologicrhythm.com/
Instagram:https://www.instagram.com/astrologicrhythm/
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かとう ふみえ
西洋占星術師。お茶の水女子大学卒業後、ベンチャー企業に勤務。その後スピリチュアル領域の学びを経て占星術の道へ。「知ることは力になる」を信条に占星術の鑑定、記事執筆で活動中。
翻訳書:「悲嘆に寄り添う占星術―出生図と事例で読み解く、喪失後の人生の歩み方―」(ダレリン・ガンズバーグ 著 かとうふみえ・高山 海 訳 太玄社)
賢龍雅人
長年に渡るカルチャーセンター、占いスクールでの豊富な鑑定経験を活かした丁寧な指導には定評があり、鏡リュウジ氏を主幹とする東京アストロロジー・スクールでもチューターを務める。内外の占星術ソフトやアプリにも精通し、様々な占星術書にマニュアルを寄稿。著書に『マイ・ホロスコープBOOK 本当の自分に出会える本』(説話社) 、『マイ・ホロスコープBOOK 本当の恋愛・結婚観がわかる本』(説話社) 、『マイ・ホロスコープBOOK 本当の仕事・お金観がわかる本』(説話社)、『新ウェイト版フルデッキ78枚つき タロット占いの教科書』(新星出版社)がある。
ブログ ”No Tarot, No Life”:ameblo.jp/ken-ryuu/
ツイッター:twitter.com/masato_kenryuu
バーグ文子
ロンドン・スクール・オブ・アロマテラピー・ジャパン(LSA Japan)校長。IFA認定プリンシパルテューター/アロマテラピスト、Astrological Lodge of London会員、テンプル大学心理学研究科卒、2020年よりカリフォルニア州ソノマ・カウンティーに在住。STA(School of Traditional Astrology)のメディカルアストロロジーコース(2022)とホラリーコース(2023)修了、カリフォルニアに2020年から居住しバイオダイナミック農法を実践し、2026年3月に帰国
著作「アロマティック・アルケミー」「アロマティック・アストロロジー」(フレグランスジャーナル社)
「アロマテラピー精油事典」(成美堂出版)、翻訳「精油のヒーリング・インテリジェンス」「サトルアロマテラピー」他多数
田中要一郎
1974年和歌山県生まれ。 早稲田大学卒。 占術研究家。翻訳家。西洋伝統占星術、インド占星術、七政四余など古典をベースとした東西の占星術を比較研究する。 日本、中国、インド、欧米の諸師に学ぶ。レイモンド・ロー公認風水師。
ディプロマ:
クリス・ブレナン ヘレニスティック・アストロロジーコース
ベンジャミン・ダイクス トラディショナル・ネイタル・アストロロジーコース
マーティン・ギャンステン マスター・オブ・プライマリーディレクションズ
<書籍> 翻訳:ウィリアム・リリー「クリスチャン・アストロロジー 第1書&第2書、第3書」、アラン・レオ「アラン・レオの占星術 出生図判断の秘訣」、ベンジャミン・ダイクス「現代占星術家のための伝統占星術入門」、梁湘潤「子平推命 基礎大全」、 徐芹庭「風水羅盤大全」 対談集:「占術談義」(すべて太玄社刊)
共著『鏡リュウジの占星術の教科書ハイテクニック編Ⅴ』(原書房)
ダービー・コステロ
1960年代後半にアメリカで占星術を学び、1970年代にはアフリカで鑑定実践を開始。1983年にロンドンへ移住し、それ以来、国際的なコンサルタントおよび講師として世界各地を巡りながら活動を続けている。文化天文学・占星術(Cultural Astronomy & Astrology)の修士号(M.A.)を取得しており、教育活動に伴う研究をこよなく愛している。英国占星術協会、ファカルティ・オブ・アストロロジカル・スタデイーズ、ロンドン・スクールオブ・アストロロジーなど主要な占星術スクールで教鞭をとり、豊かな知識と洞察に満ちた講義は多くの学徒を魅了し続けている。しかし、その一方で、彼女の天職の核心にあるのは今なお個人へのコンサルテーションである。
鏡リュウジ
占星術研究家。学生時代よりメディアで活躍、ポピュラーな占いコラムからアカデミックなものまで幅広く執筆。英国と日本を往復し、英国の占星術を日本に紹介、従来の「占い」のイメージを一新した。学会や美術館での講演に招かれるなど学術的な活動にもその領域を広げている。とくにユング心理学に通じており、関連図書の翻訳も多数。英国占星術協会、オーストラリア占星術協会の大会などでも発表、ジャーナルに寄稿するなど国際的にも知られている。国際基督教大学修士課程修了、日本トランスパーソナル学会理事。京都文教大学客員教授。東京アストロロジースクール主幹。主な著書に『占星術の 文化誌』、監訳書に『占星術とユング心理学』『赤の書と占星術』、またユリイカ別冊「タロットの世界」責任編集など、出版物多数。